vol.45
April 16, 2021
たかが台座と侮れません。台座も大日如来像の一部と捉えているからこそ、形状、サイズ、彩色、全体バランスを考え尽くす必要があり、ゆえに外注に頼らず全て工房で制作します。
たかが台座と侮れません。台座も大日如来像の一部と捉えているからこそ、形状、サイズ、彩色、全体バランスを考え尽くす必要があり、ゆえに外注に頼らず全て工房で制作します。
世の中に鮮やかな色が溢れる現代、仏像の彩色はどうあるべきか非常に悩みます。今回、エイジング(経年表現)のあり方から考え直し、
日本画家達の協力のもと新しい仏像彩色を探っています。
工房制だから分業といってしまえばそれまでですが、アシスタント達に思い切って仕事を任せるのは、自身の経験上、彼等の将来へ贈りたい思いがあるからです・・・なんて胸張って言いたいところですが、そうそう美談にならないのが現実。今回は工房のそんなしみじみとした部分のお話し。
彫刻作品の展示をしていて意外と多いのが「中は刳りぬいているんですか?」のご質問。仏像も然りです。
というわけで、今回はその”内刳り作業”の様子をご覧下さい。
写真家 遠藤 桂さんには、自分がまだデビュー間もない1999年以来22年に渡りほとんどの作品の撮影をお願いしています。
絶対的な信頼があり、大森作品の世界観を創り上げるために無くてはならない存在です。