vol.124
March 20, 2023
ご住職が希望する玉眼(ぎょくがん)、自身が拘る彫眼(ちょうがん)。
玉眼の持つ潤い、彫眼だからこその全身から発する焦点。
相反する技法のメリット、デメリットを優しく繋いでくれたのは七宝でした。
ご住職が希望する玉眼(ぎょくがん)、自身が拘る彫眼(ちょうがん)。
玉眼の持つ潤い、彫眼だからこその全身から発する焦点。
相反する技法のメリット、デメリットを優しく繋いでくれたのは七宝でした。
何年ものあいだ白木だった像が最後のこの2年ほどで劇的に姿を変えています。自分は勿論のこと、スタッフ達の笑顔や歓声がその嬉しさを物語っています。
仏像の素人達による仏像づくりの一番の強みは、この新鮮な気持ちから生まれるアウラ(オーラ)なのです。
2022年秋に発表した「狐火」という作品のメイキング。狐は確か4作目。
けれどマンネリに陥らぬよう毎回趣向を変えます。求めて下さるお客様への礼儀であり、
何より自分に対して難しくすることで「作る」ではなく「創る」になるからです。
本尊の錆漆研ぎ~漆塗り3層目(呂色漆)の様子。最終的に金箔で仕上げる箇所、日本画顔料で彩色をする箇所、
それぞれによって漆下地の種類やテクスチャーを変えます。
仏画は、日本画家 塩崎顕くんの手により金泥とプラチナ泥による一発描きです。デザインは金剛界大日の木彫本尊を踏襲した胎蔵界大日、仏画の冠の五仏は金剛界大日です。伸びやかな筆跡により線画だけで成立させるのは流石の画力です。