vol.121
February 21, 2023
本尊の錆漆研ぎ~漆塗り3層目(呂色漆)の様子。最終的に金箔で仕上げる箇所、日本画顔料で彩色をする箇所、
それぞれによって漆下地の種類やテクスチャーを変えます。
本尊の錆漆研ぎ~漆塗り3層目(呂色漆)の様子。最終的に金箔で仕上げる箇所、日本画顔料で彩色をする箇所、
それぞれによって漆下地の種類やテクスチャーを変えます。
仏画は、日本画家 塩崎顕くんの手により金泥とプラチナ泥による一発描きです。デザインは金剛界大日の木彫本尊を踏襲した胎蔵界大日、仏画の冠の五仏は金剛界大日です。伸びやかな筆跡により線画だけで成立させるのは流石の画力です。
金属の装飾パーツを一任している七宝作家の菊地貴子、vol.113では不安でいっぱいの表情でしたが、その後迷いを断ち切りノビノビと創作をしてくれています。
担当者自らが思い切り楽しんでさえくれれば、あとは自分があれこれ口を出さずとも魅力的なものになることは間違いありません。
昨夏、AMMON TOKYOにて開催された工房スタッフ展の様子、および現在AMMON KYOTOにて開催中の巡回展の準備の様子です。
一流の写真家さんに初めて自分の作品を撮ってもらった時の緊張と感動は自分でも鮮明に覚えているので、彼らの嬉しい気持ちはとてもわかります。
動画内の金箔貼り作業に限らず技法をスタッフからスタッフへと教え合い、また若いうちにはなかなか扱えない規模の材料や素材に思う存分触れさせる事は工房制の大事な責務のひとつだと思っています。