アート未来会議2025 at 文喫六本木
November 7, 2025
11月21日(金)19:00より、文喫六本木(旧青山ブックセンター跡)にて『アート未来会議2025』を開催、第1回目のゲストとして大森暁生が登壇いたします。
このイベント、従来のギャラリートークとは少し趣旨が違いまして、お客様参加型です。
お客様参加型などと言うと、シャイな日本人は腰が引けてしまうかもしれませんが、そんな堅苦しいものではありません。
最近は自身の年齢的にも若い作家さんや美大生などとの交流もずいぶん減りましたが、それでも彼等の悩みやジレンマ、不安はときおり漏れ聞こえてきます。
ただでさえ美術で喰っていくということは並々ならないうえに、あらゆる職業が難しい時代でもあります。
その苦悩に共感する一方で、「なんでそんなことで悩んでいるの?」ということもチラホラ。いえ、彼等の悩みを軽く考えているわけではありません。若い頃に同じようにその道を通って来た者として「心配しなくて大丈夫」と声をかけてあげたくなることも沢山あります。
勿論こちらが一方的に教えたり諭したりするだけの場では決してありません。彼等の考え方や思考、発想は我々に無い素晴らしいモノが沢山あります。自身も50代も半ばに差し掛かりましたが、頭打ちの作家も業界人も沢山います。
どうでしょう、同じ美術を目指す者が世代を超えてざっくばらんに夢や不安や苦悩を話し合ってみませんか?互いが持っていること持っていないことを持ち寄ることで、未来が明るく見えてくるかもしれません。
『アート未来会議』というネーミングは企画側が名付けて下さいましたが、「アート業界の未来」などと大それたことは考えておりません。「アートが好き、ものづくりが好き」というお一人お一人の夢ある未来を話し合う会議と、自身は捉えております。
是非とも美術の道を志す学生さん、若い作家さん、または人生一段落して夢だった美術をこれから始めてみようか、そんな方々にご参加いただきたいイベントです。
もちろん、つくるかた以外のご参加も大歓迎です。ぜひ美術ファンのかたからの目線で、率直で忌憚の無いご意見もお聞かせ頂けたら嬉しいです。
この先の文化の為、といっては大袈裟ですが、ぜひ皆さんと未来ある時間を過ごせましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
彫刻家 大森暁生
akioohmori.com
アート未来会議2025 第1回 彫刻家 大森暁生
「作家という生き方を創る」
日時:2025年11月21日(金)19:00〜21:00(開場18:00)
お申し込みは以下リンクよりお願い致します。
https://roppongi.bunkitsu.jp/dailyevent/20251121/
※イベントに先駆けて11月7日より、文喫六本木にてグッズの販売を開始いたします。
54th
October 30, 2025
皆さま
先日10月28日の誕生日にはSNSやメール等々、沢山のあたたかいメッセージをいただきまして、どうもありがとうございました。54歳になりました。
肩肘張ることもなくなった年齢、自分らしく素直にしなやかに、心の声のままに創りたいものを創っていきたいと思います。
さて毎年恒例、談志師匠から生前いただいた金言を染めさせていただいております手拭い、今年のバージョンをそういえばまだお披露目しておりませんでしたのでここでご紹介させていただきます。
例年は「創るのかぁ、、困った奴だ、、どうにもならない。創意と心中してみるか、 立川談志」
と染めた手拭いを制作、お配りしておりましたが、今年は訳あってイレギュラーバージョンです。
自身まだ学生の頃、休みを見つけては談志師匠の高座やライブに足繁く通っていました。高座が終わると舞台の前にファンが一列に並び、ひとりずつ直接交流出来る時間がありました。そこで自分も無地の扇子と筆ペンを持っていざ談志師匠の前へ。緊張で固まる僕の顔をしばしジーッと覗き込み、書いてくださった言葉が・・・
「親不孝者め。立川談志」
これにはヤラれた。
当時は“彫刻家”という道に進むことで父親とはたびたび衝突していて、それをまさに見透かされたかのようでした。
その父も晩年にはどこか諦めたように、彫刻に邁進する息子を目一杯応援してくれました。
父が亡くなって今年で早10年。来年自分は彫刻家業30周年を迎えます。
54歳、ここまできたら親不孝とも心中してみるかぁ。
これからもどうかご贔屓にお願い申し上げます。
令和七年十月三十日
彫刻家 大森暁生

