ご位牌
December 9, 2017
舞踊家だった伯母のご位牌をつくりました。
華やかな時代を舞い、しだいに扇をたたみ、最後静かにその扇を閉じた一生を描いてみました。
屏風は欅、扇は黒檀象嵌で施しました。
5年前、立川談志師匠のご位牌をつくらせて頂いた事をきっかけに、以降今回でご位牌は4つめ。
つくらせていただくたびに、ご位牌とは大切な人が亡くなり、その後の納骨でさらに感じる喪失感と心の空白を埋めるものなのだと学びました。
幸い、伯母のご位牌もそのお役に立てたようです。
彫刻家 大森暁生