創と造 2018
May 25, 2018
4月23日(月)より東京美術倶楽部を皮切りに全国5箇所の美術倶楽部を巡回しておりました「創と造 2018」ですが、本日5月25日(金)より再び東京展を開催中です。新作木彫一点を出品しております。
今回は『満ちゆくものは欠けゆくときとなり』と題して、バビルサを制作しました。
バビルサは、鼻の上を貫く牙が湾曲し自身の額へと伸びてゆく不思議な生き物です。やがてその牙が自身に突き刺さって死ぬ、または牙が刺さる直前に寿命を全うすると言われ、「死を見つめる動物」と呼ばれています。
夜行性でもあるその生態からも、伸びゆく牙を三日月に、そして寿命を満月に見立て、バビルサと月の満ち欠けとを重ね合わせてみました。
お近くにお越しの折には、ぜひご覧下さいませ。
上記情報は美術の窓 2018年5月号にも、作品写真と共に掲載いただいております。
合わせてご一読いただけましたら幸いです。
彫刻家 大森暁生
創と造 2017
東京美術倶楽部 5月展
5月25日(金)〜28日(月) 10時~17時
満ちゆくものは欠けゆくときとなり
H95×W38×D59 (cm)
楠、漆、金箔、彩色
2018
©AKIO OHMORI
Photo:KATSURA ENDO