工房よりお知らせ

September 28, 2021

 

 

 

 

工房スタッフの山本雄大が、9月29日(水)より日本橋髙島屋S.C. 本館6階 美術画廊X にて個展を開催致します。

 

本人、何をするにも人より何倍も時間のかかる全くもって不器用の極みな奴ですが、今日までに当工房の何人ものアシスタントが無責任に放り出していった仕事も我が事として受け入れ、日々愚直に仕事に取り組む人間です。

 

今回は山本にとって、本人も驚くほどの大舞台。

ぜひ、ご意見頂けましたら幸いです。

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 

 

 

山本雄大 展

— 骨の想起 —

会期:2021年9月29日(水)〜10月18日(月)

会場:日本橋髙島屋S.C. 本館6階 美術画廊X 

 

https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/1_2_20210826213318/?category=art#contents

 

 



木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ

September 20, 2021

 

 

 

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ 」展を観てきた。

 

自分が学生の頃、具象彫刻は完全にマイノリティ。さらに木彫となればそれはそれはジジイ趣味の象徴のようで、「自分は木彫で人とか動物とか彫ってます」なんて自己紹介すると、必ずや「鮭くわえた熊とか彫ってるの?」なんて、ちょっと小馬鹿にされたものだった。

 

ところが時代は巡り、今や具象彫刻全盛。しかも木彫が大人気だそうで、時代とは不思議なものだなと思っていたところにこの展覧会。ガツンとやられました。

 

今のアート界、右を見ても左を見てもいかに”付加価値”を付けるかで皆んな必死。

価値の無いものにもいかにして”付加価値”を付けるか、NFTなんてまさにその最たる愚の骨頂。

皆んな、頑張るところが違うだろ。

 

どっしりとした本当の価値あるものには付加価値なんかいらない。

阿寒湖畔のお土産物屋さんで売っていた木彫りの熊達が、今の美術界を鼻で笑っている、そんな気がした。

 

会場の最後、絶作の未完の熊が一番穏やかで凛とした良い顔をしていた。

そんな風に作家を終われたら幸せだろうな。

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 



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