Berlin-9
April 19, 2014
写真家のグリースさんより、ベルリンから素敵な写真が届きました。
ほんの2週間前のことなのに、なんだかもう懐かしいです。
ほんとうに良い記念、どうもありがとうございます。
彫刻家 大森暁生
Photo : Shinseido TokyoBerlinArtBox
Helsinki
April 19, 2014
ヘルシンキ空港に着くと今度はボルボのタクシーが。北欧に来たことを実感。ベルリンでのメルセデスTaxiといいボルボTaxiといい、内装も革張りでリッチ、そして清潔。よくよく考えてみれば、お金を取ってお客を乗せるつまりサービス業なのだから、これが本当のはず。
ヘルシンキでは一泊のためアパートメントではなくホテル。Sokos Hotel Torni。とても贅沢な思いをさせて頂いた。ベルリンでも感じたことだけれど、部屋のインテリアは素晴らしく、特に照明のセレクトは秀逸。
バスルーム備え付けのリンスインシャンプー?とボディーソープ。とっても簡単な作りで、全面の黒い蓋を跳ね上げれば、ビニールに入った業務用のパックがぶら下がっているだけ。それを蓋で押す(つぶす)ことで下から液が出る仕組み。ケースだって単なる黒いプラスティックなのだけれど、色、テキスト、レイアウト、そして質感、それだけでここまで雰囲気を出せるとは、さすがデザインの国。
デザインの国の手にかかれば、工事現場の足場カバーもこのとおり。でもこれ日本だったらどうなんだろね?やっぱり景色全体としてデザイン意識が行き届いているからこそ、この足場カバーひとつも活きてくるんだろうな。
ベルリン同様、初めて訪れるヘルシンキ。街並みの様子などまったく想像つかなかったけれど、どこも装飾性豊かでとても趣がある。ついつい写真を撮りたくなる。
閉館ぎりぎりにデザイン博物館(Designmuseo)へ駆け込む。フィンランドデザインは女性好み、ドイツデザインは男性好み、そんな印象。
トラムが街中を走るのはベルリンと同様だけれど、坂道の多いヘルシンキでは、また違った景色となる。昨今、街から電線を無くす取り組みを多く見かけるけれど、トラムの送電線?は不思議と邪魔どころか街並みに心地のよい視覚的なメリハリを与えているように思う。そして写真になるとさらにパースを強調させる効果を与えて、やけにドラマチックな仕上がりになったりするのが面白い。
夕食は、駅前の雑踏を離れ30分ほど歩いた静かな路地に佇む Konstan Molja にて。オーナー夫婦2人で営む小さなお店。フィンランドの家庭料理をビュッフェスタイルで頂ける。味は勿論のこと、品数豊富で取り放題 €18 はお値打ち。
ヘルシンキは港町。翌朝は天気が良かったので海を見がてら朝市へ。クルマは意外にもメルセデスのトランスポーター。
綺麗な街並みから覗くヘルシンキ大聖堂は、まさに異国の趣。青い空に白亜の聖堂がほんとうに美しい。
ヘルシンキの老舗百貨店STOCKMANN。玄関前でボートが売っているのは港町ならでは。店内はバーゲン中、女性達が死に物狂いなのは世界共通のようで。
ベルリンからヘルシンキへと、初めてづくしの10日間。思い残すことなく帰路に。今回も良い経験をさせて頂きました。
どうもありがとうございました。
彫刻家 大森暁生