ART TAIPEI 2016(街歩き編)
November 18, 2016
普段、出張のときは仕事以外の時間、観光とか街歩きとかほとんどしないタイプ。
滞在先のホテルからほんの少し足を延ばせばいろいろ各地の名所や綺麗な自然なんかあったりするのに、決まって「また遊びで来たときでいいや」で、結局遊びでなんか来やしない。
家にいようと、たとえ出先だろうと、出不精は変わらない。
けど海外はね、一緒に行く作家さんとか画商さんとか居るし、仕事以外の空き時間を見つけては皆に引っ張られるようにあちこち出歩くわけ。でも出掛けたら出掛けたで、誰よりも楽しんで「もっとゆっくり写真撮りたいのにぃ」とか内心思ってる厄介な奴。
ま、そんなわけで、海外フェアの合間、難しいゲージュツの事なんか忘れて「初めての台湾」街歩き編でした。
ART TAIPEI 2016(お仕事編)
November 18, 2016
自身初めての台湾、毎日会場に詰めていたこともあって、肌で感じること、多々ありました。
さらには海外フェアという場所柄なのか、スッと入ってくることも、やっぱりどうにも受け入れがたいことも、どっちもたくさん。
彫刻を生業に出来ている幸せと同時に、美術界と自分のやっている事との間に常に感じる違和感、そしてたまらない居心地の悪さ。普段はとにかく目の前の仕事をこなすことで蓋をしているけれど、特にこうして海外のフェアに出るたびその我慢ならない気持ちが顔を出します。善くも悪くもね。いや善いことなんだな、自分のこの先にとって。
これは自分の課題。
それとは別として、まずはフェア中、作品を喰い入るように見て写真を撮って、そして熱心に話しかけて下さった沢山のお客様、毎日のようにブースに立ち寄って下さったお客様、キラキラした目の台湾の美大生達、初めて見るはずの僕の作品に対して高いお金を払って購入して下さったお客様がた、そういった沢山の皆さまに、この場をお借り致しまして心より御礼申し上げます。
今回感じた事と自分の幸福論とをこの先どう折り合いを付けていくのか、時間はかかりそうですがじっくり考えていきたいと思います。
最後になりましたが、今回このような貴重な機会を与えて下さり、準備等ご尽力いただいた新生堂 畑中社長およびスタッフの皆さま、作家に代わって一生懸命に作品の説明をしてくれた通訳のAliceちゃん、そして会期中ご一緒させて頂きました画家の福井江太郎さん、阪本トクロウくん、皆さんどうもありがとうございました。
彫刻家 大森暁生