GINZA 5th ART SELECTION 銀座 蔦屋書店 5周年記念

February 13, 2023

 

 

 

 

 

2月13日(月)より開催の 銀座 蔦屋書店 5周年記念 オンラインイベントに、大森暁生作品を選出いただきました。

 

特設ページが開設されておりますので、ぜひご覧頂けましたら幸いです。

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 

 

GINZA 5th ART SELECTION

銀座 蔦屋書店 5周年記念

2023/2/13 MON → 3/31 FRI

 

https://bijutsutecho.com/lp/ginza5th2023/

https://oil.bijutsutecho.com/artist/763

 

 



芦屋鋳物師 樋口陽介さん

February 4, 2023

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年末、月刊美術12月号にて掲載されていた芦屋鋳物師 樋口陽介さんの薬罐と唐金風炉の佇まいに一目惚れし、思い切って購入させて頂きました。

樋口陽介さんは芦屋釜の復刻と継承を手掛ける筋金入りの職人さん。

けれどお茶の世界にはとんと疎い自分、「芦屋釜」と聞いても全くの無知ゆえ、そんな自分が所有して良いものか購入には気がひけたのですが・・

 

まずは以下、月刊美術の紹介文を一部引用させて頂きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

茶人にとって垂涎の的であり、重要文化財の茶の湯釜9点中8点を占める芦屋釜。室町時代から江戸初期まで造られてきたそれらを復興すべく、福岡県芦屋町は「芦屋釜の里」で人材を育成している。

樋口陽介はそこで16年間研鑽を重ねた。昨年独立し同秋に個展を開催。肉体労働と繊細な作業を繰り返す伝統の製法に限りなく忠実な制作による復刻名器の見事さが粋人たちの間で大いに話題になった。

併せて注目されたのが、芦屋釜の材料である和鐵を用いたオリジナルの茶器。それで沸かす湯の尋常ではない美味しさに、「喫茶のための湯」を究めようとした先人たちの心が脈々と受け継がれていることを実感させた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

姿、佇まいはもちろんのこと、この「和鐵」という素材にも惹かれました。

自身、20年ほど前「たたら製鉄」の技法を用いた記念品作製のため、出雲まで取材と勉強に出掛けたことがあり、実は「和鐵」には強い思い入れがありました。そして和鐵の希少性や製鉄の難しさ大変さ、なにより素材としての優秀さに感銘を受けたのです。

 

購入をお願いしたのち、この作品が京都の野村美術館で開催の「安永頼山 樋口陽介展〜九州唐津の茶陶と芦屋の茶の湯釜〜」に出品されるというので、そちらも拝見。

そのときまで、まだ購入作品の実物は見ていなかったのですが、誌面を見ただけできっと永く使うことになるだろう確信があったので、樋口さんご本人にお会いして色々と教えていただくことも目的でした。

なにより、作者ご本人と親しくなることが出来れば、その作品との生活は何倍も楽しく幸せなものになります。

 

そして年頭、いよいよこの薬罐が自分の手元にやってきました。

作品の素晴らしさは勿論のこと、野村美術館を経てウチに来るなんて贅沢なことです。

まずはスタッフ皆と、ミニ茶会。

なにより楽しみだったお湯の味。誌面にあった「それで沸かす湯の尋常ではない美味しさ」は本当なのか?それを確かめなければ。

結果は・・・驚くほどの美味しさでした。

なんといったら良いのか、たとえるなら上等な葛湯を呑んでいるような舌触りと味なのです。

これにはスタッフ達も驚愕していました。

お湯がこれだけ美味しくなるのですから、この薬罐で淹れるお茶が美味しくなることは言うに及びません。

 

その後ほどなくして樋口さんがウチの工房を訪ねてくれました。

工房スタッフ達と共に樋口さんを囲んで食事をし、あれやこれやと熱いものづくり談議をするうちに気付きました。

冒頭、樋口さんは「筋金入りの職人さん」と書きましたが、この方は「筋金入りの職人さんであり創造をする人」でした。

 

お茶を淹れたり、コーヒーもドリップしやすいし、お客様がいらした時にはまずなによりお湯自体の味でおもてなしをしながら、樋口さんから教わったあれこれをお話ししたり・・・

思惑通り、ますますこの薬罐そして風炉との生活が楽しく幸せなものになりそうです。

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 

 

※ 白背景の作品写真は全て ©ゼン福岡スタジオ 上田晴司

※ 野村美術館 展覧会会場の写真は樋口さんより掲載許可を頂いております

 

 

 

芦屋釜の里 HP

https://ashiyakankou.com/ashiyagama/introduction/

 

 



PAGE TOP