Art Collectors’ No.116
October 25, 2018
アートコレクターズ最新号(2018.11月号)巻頭特集 『見たい、知りたい、買いたい!最新の立体アート』 にて、木彫 「満ちゆくものは欠けゆくときとなり」 およびブロンズ最新作 「棘の仔 ーBabirusa-」 を見開きにて掲載いただいております。
是非ご一読頂けましたら幸いです。
彫刻家 大森暁生
満ちゆくものは欠けゆくときとなり
H95×W38×D59(cm)
楠、漆、金箔、彩色
2018年制作
棘の仔 ーBabirusa-
H20×W22×D17(cm)
ブロンズ、金箔、銀箔、彩色
2018年制作
AP10 ED50
Founder:黒谷美術株式会社
©AKIO OHMORI
Photo:KATSURA ENDO
月刊アートコレクターズ
http://www.tomosha.com/collectors/
母校という
October 24, 2018
学生のときに世話になった当時の助手さん(現 教授)が退官との知らせを受け、数年ぶりに出身校である愛知県立芸術大学へ。
卒業の際、ちょっと諸事情あって卒業式をボイコットしたりなんかしたこともあり、以後大学には全く寄りつかなかった自分が、数年前に一度講演会で学園祭に呼ばれ、そして今回、つまり卒業後23年間でわずか2回目の訪問。
だから、失礼ながら自分の中では「あの助手のロクさんが退官??」という浦島太郎状態。
まぁ、自分が47歳になるのだから当たり前なんだけどね。
それにしても卒業以来23年経った出身校、建物も景色もなんにも変わっていない。
もちろん木彫室もそのまんま。
変わらないにもほどがある。
だったらなおさら懐かしい気持ちや感慨深い気持ちになりそうなものなんだけれど、なぜか自分、こういうとき全くそういう気持ちにならない。
以前、昔住んでいたアトリエを訪ねたときもそう、なんにも懐かしい気持ちにならない。
懐かしい気持ちに浸りたいくらいなのに。
なんだろう、23年があっという間すぎて、明日またここに通ってもなんら違和感ない、そんな感覚というのが一番近い。
さて、いろいろあった出身校、今回の教授の退官はひとつの区切りなのかな。
それでも母校という言葉はやっぱり自分の中に見つからない。
彫刻家 大森暁生