中村路佳先生と豊島区立千早小学校
November 4, 2019
先月刊行いたしました作品写真集『しあわせな彫刻』(芸術新聞社)に掲載しております13の物語のひとつ、中村路佳先生と豊島区立千早小学校。
中村先生はこの小学校の図画工作科の専科教員、つまり図工の先生です。
中村先生は約9年前にひょんなことから大森作品を知ってくださり、その後ご自身で作品をご購入、さらには、その作品を教え子達に直接触れさせながら授業を行って下さっているという、それはそれは気合いの入った先生なのです。
そんなことから、今回の作品写真集制作にあたって取材をお願いしたのですが、取材とあわせて「ぜひ子供たちに授業をして欲しい」とのご要望をいただき、一日特別授業の様子も撮影、掲載させて頂きました。
詳しくはぜひ『しあわせな彫刻』をご覧ください。
特別授業当日は”としまテレビ”さんの取材も入り、先日無事に放送されました。
映像を頂きましたので、ご報告まで。
たまたまではありますが自身、豊島区立豊成小学校という同じ区内の小学校の卒業です。
ほんの僅かですが、思いがけずして地元に恩返し出来たような気持ちになりました。
後日、中村先生が工房までおいで下さり、子供たちからのお手紙を届けて下さいました。
ほんとうに素敵で貴重な経験をさせて頂きました。
中村路佳先生、鈴木校長先生、そしてなにより4年生の皆んな、どうもありがとうございました。
彫刻家 大森暁生
豊島区立千早小学校
http://toshima.schoolweb.ne.jp/chihaya_e/
としまテレビ
しあわせな彫刻(芸術新聞社)
http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-570-4.html
48th
November 2, 2019
先日10月28日の誕生日に際しましては、沢山の温かいメッセージやお手紙を頂きまして感激しております。
どうもありがとうございます。48歳になりました。
普段は「たかがSNS」などとと言っておきながら、やっぱり毎年嬉しいものです。
今年の誕生日はちょうど年末開催の展覧会のためのコウモリの作品を制作中でした。逆さになってぶら下がっている姿です。
コウモリは、漢字で書くと「蝙蝠」、中国語では「蝙蝠」の発音が“福が寄って来る”という意味である「偏福」に似ていることから、幸福の象徴とされています。
余談ですが、広島県福山市の市章もコウモリの姿。福山城がある処はもともと蝙蝠山と呼ばれていたそうで、「蝠」は「福」に通じることから「福山」と称するようになったとか。福山天満屋さんで個展をしたときに教わった豆知識です。
蝙蝠のマークで有名なカステラは大好物。これはどうでもいいか。
中華街なんかで見かける逆さまの「福」の字も「倒福」といって「福が到るように」という願いを込めたもの。
おー、誕生日に逆さまの「蝙蝠」を作っていたのは、48歳なんだか運気が向いてきそうな予感。
運も実力のうち、ますます頑張ります。
ちなみにこのコウモリの作品を出品予定の年末の展覧会は「福」も「運気アップ」も関係ありません。「メルヘンテコ」がテーマのようで。詳細はまた後日。
では48歳の一年も、皆さま宜しくお願い申し上げます。
2019.11.2
彫刻家 大森暁生