Jacka
November 6, 2019
この秋、新作ブロンズ2種類発表いたしました。
その2作目 『 Jacka 』 のご案内です。
モチーフは、アメリカのワイオミング州等に棲息すると言われている伝説の動物”Jackalope”(ジャッカロープ)です。
その姿は野兎の頭部に鹿のような見事な角が生えており、ラッキーモチーフとしても愛され言い伝えられています。
ネス湖のネッシーや日本のツチノコのような「どこかに居るはず」と信じられている、いわば未確認生物です。
もちろん実際にはこんな動物はいるわけもなく、その正体は「ウサギ乳頭腫ウイルスによりツノ状のイボが頭から生えた野兎」と結論付けられています。
しかし、そんな奇形の野兎を気味悪がって排除するのではなく、ラッキーモチーフとして受け入れていく考えかたはとても優しい”嘘”であり、なおかつ美術の本質にとても近く思え、モチーフとして興味を持ちました。
この『Jacka』は、手に乗るほどのサイズですが、人間が抱く”偏見”と”本質”を問う大きな存在です。
『Jacka』
H9×W4×D6.5 (cm)
ブロンズ、金箔
ED 300
AP 30
©AKIO OHMORI
Founder:黒谷美術株式会社
Photo:D.B.Factory
発表価格 90,000円(税別)
以上、ご案内まで。
彫刻家 大森暁生
Super mouse, never be captured
November 6, 2019
この秋、新作ブロンズ2種類発表いたしました。
まずはその1作目 『 Super mouse, never be captured 』 のご案内です。
モチーフは来年の干支でもある「ねずみ(子)」です。
ねずみは日本では財運、子孫繁栄、家庭運など縁起モチーフとして知られますが、海外では顔をしかめられてしまう事もある存在のようです。
英訳も「mouse」と書けば某夢の国の大スター、ところが「rat」と書くととたんに薄汚いドブネズミになってしまうのも興味深いところです。
そんな時として嫌われ者のねずみに、勇ましいマントを着せ英雄に見立て、”Super mouse”と名づけました。
背後に忍び寄るのは天敵の影。けれどタイトルの通り、天敵をもいとも簡単に華麗にかわし俊敏に走り抜けます。
“Super mouse”にすっかり翻弄されてしまった天敵も、少々切なげです。
『Super mouse, never be captured』
H22×W72×D5.5(cm)
ブロンズ、金箔、彩色、アガチス、漆
ED 100
AP 10
©AKIO OHMORI
Founder:黒谷美術株式会社
Photo:KATSURA ENDO
発表価格 400,000円(税別)
以上、ご案内まで。
彫刻家 大森暁生