ルパンの娘

November 1, 2020

 

 

 

 

 

 

先日の 『ルパンの娘』 第3話、ご覧頂けましたでしょうか。

 

今週も、Lの一族に盗まれてしまった大切な僕の作品を、ご紹介したいと思います。

 

すべての盗品はLの一族のアジト(メインセット)にあります。

今回はちょっと目を凝らさないとわからない、小振りな作品 『 Dragonのリュトン 』 です。

 

リュトンとは古代の飲食器のひとつ、主に杯として使われていたと考えられるものです。

その多くは注ぎ口に動物の頭部等の装飾を施しており、中でも自分が20代の頃、滋賀県にある MIHO MUSEUM で目にした「大山猫と鶏形リュトン」には一瞬で心を奪われ、いつか自分でもリュトンを創ってみたいと思うようになりました。以来今日までに数点のリュトン作品を手掛けております。

 

この 『 Dragonのリュトン 』 は2011年に東急渋谷本店 美術画廊で開催の個展 ” Dragon’s trilogy ” の際に制作したものです。30代最後の個展だったこともあり、自身とても思いで深い作品のひとつです。

 

そして今回、ついにLの一族にも目を付けられてしまったのです!

しかも「ルパンの娘」公式インスタグラムにも大胆に掲載されているではないですか。(ありがとうございます)

 

いつの日かこの手で必ず取り返してみせます!

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 

 

 

ルパンの娘

https://www.fujitv.co.jp/Lupin-no-musume2020/

 

 

 

Dragonのリュトン

H33×W32×D18(cm)

檜、漆、金箔、彩色

2011

© AKIO OHMORI

最下段の画像のみ Photo:KATSURA ENDO

 

※今回の撮影の為に、所蔵者様からお借り致しました。どうもありがとうございます。

 

 



49th

November 1, 2020

 

 

 

 

 

皆さま

 

先日10月28日の誕生日に際しましては、SNS等々沢山の温かいメッセージを頂きまして感激しております。

ありがとうございます。49歳になりました。

今年はこんな世情ゆえ、すっかりご無沙汰してしまっているかたばかり、喜びもひとしおです。

 

さて、今年の誕生日は朝から実家に立ち寄り、柿をもいでおりました。なんて書くとさぞかし立派なお庭のある日本家屋かなにかを想像するでしょうが、とんでもない、東京は豊島区大塚の小さなオンボロの一戸建てです。その一角に車1台がやっと入る駐車場があり(そこもいまは物置を建ててしまったので駐車場でもなくなり)その隅っこから建物と物置の隙間を縫うように息苦しそうに柿の木が一本生えているのです。

自分が小さい頃からあるのですっかり老木ですが、毎年のように鈴生りの甘い柿が実ります。
それを、すっかり老人になった80歳の母が枝落としをするのですから、手伝わないわけにいきません。脅迫のようなものです。
実家で少しのんびりしようかと思っていたのにまさかの朝からの労働、汗だくです。

 

まぁ、とはいえ自分も来年50歳、人生折り返し。小さい頃から共に育った柿の木と一緒に過ごす誕生日もわるくないかぁと、柄にもないことをしんみり想ったりなんかした一日でした。

 

49歳の一年も皆さま、宜しくお願い申し上げます。

 

2020.10.30

 

 

彫刻家 大森暁生

 

 



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