水野 暁 Beyond-Madrid-Gunma-
November 26, 2016
昨日は、彩鳳堂画廊(東京/京橋)で開催中の「水野 暁 Beyond-Madrid-Gunma-」へ。
水野くんは現代のいわゆる写実系の作家の中では屈指の実力者。でも彼はいわゆる”写実”と一言で括られたくない想いを持っているようで、そのことを以前2時間くらいかけて聞いたのだけど、彼は口下手でよく解らない。
けれど、今回の作品の変化を見て、少しそれが解ったような気がした。
水野くんの想いと合っているかどうかは解らないけど、彼はこれだけの腕を持っているにも関わらずいつも”壊そう”としているところがたまらなく心地良く、痛々しく、そして切ない。水野くん自身は極めて穏やかで温厚な人柄なのに、作品はちっとも平穏を望んでいない。
それは作家にとってとても大事な事だと思うから、それをブレることなく突き通している姿勢にいつも頭が下がる。
いつの日か二人展をしてみたい一番の作家。
本人受けてくれるかわからないし、諸事情もあってしばらくは難しいかもだけどね。
良い個展です。
皆さまぜひ。
彫刻家 大森暁生
水野 暁 Beyond-Madrid-Gunma-
11.22 tue – 12.17 sat (11:00-19:00 日曜祝日休廊)
at 彩鳳堂画廊