misola と SASALA
July 27, 2017
7月28日(金)、表参道にワニマガジン社が手掛けるイタリアンレストラン “misola” とワインショップ&バル “SASALA” がオープン致します。
今回、このプロジェクトの立ち上げ初期段階より参加させて頂き、店舗イメージ、コンセプト、ストーリーづくり、および misola オリジナルキャンドル2種を含む店内を飾る全彫刻作品約30点ほどを手掛けさせて頂きました。
プロデュースと言ってはおこがましいですが、自分にとって思い描いた通りの夢のような空間が出来上がりました。
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表参道の裏路地を少し入ってゆくと、そこには古びた廃墟が。
タランチュラの棲む肌寒い1階を抜け、恐る恐る2階に上がりふと見上げるとそこには空が広がっていました。
ちょうど夕刻、”み空” 色に染まる頭上には4羽のカササギが舞っています。
さらに3階へと足を進めると、屋根裏には4羽のツバメが迷い込んでいました。
ひととき日常を忘れ、いつの日かの原風景に思いを馳せる、そんな空気がここにはあります。
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頭上を舞うカササギが落とした羽根は、各テーブルの上でキャンドルとなってあたたかな火を灯します。
このキャンドルスタンドに合わせるキャンドルグラスには、漫画家 浅田弘幸さんがこのためだけに描きおろして下さったイラストが揺らめく灯と共に浮かび上がり、misola のストーリーを全て一枚の絵で表現して下さっています。
今日まで、” 彫刻 ” とは作品そのものだけでなく、その場を包む空気や景色、雰囲気も含めて創り上げるものだと信じ、その想いのもと、展覧会をはじめいくつものパブリックワークにも取り組んで参りました。
今回の misola と SASALA のお仕事は、今日までに培ってきたそれら経験を、思う存分活かし取り組ませて頂いた、自身にとっての集大成といえるものです。
シェフは弱冠27歳の葉山暢人さん。
若手ながら、とても美味しく美しいお料理を創り上げます。
ぜひ皆さま、お友達や大切な方をお誘い頂き、misola と SASALA へお越し下さい。
最後になりましたが、今回この夢のような大舞台を与えて下さいました株式会社ワニマガジン社 代表取締役社長 山崎公士さま はじめスタッフの皆さま、店舗づくりでお世話になりました沢山の関係者皆さま、職人さん皆さまに、心より御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
彫刻家 大森暁生
ristorante misola
vini e panini SASALA
Photo:KATSURA ENDO