三日月 ー MIKAZUKI ー
August 18, 2022
8月19日(金)より AMMON TOKYO (※ 旧 UCHIGO and SHIZIMI Gallery) (東京/神保町)にて 『 三日月 ー MIKAZUKI ー 讃岐國分寺 大日如来制作プロジェクトで出会った作家たち 』 展が開催されます。
昨年開催の、同プロジェクト彩色スタッフによる展覧会 『 日輪 ー HINOWA ー 』 展に続く第2章となります。
大森暁生の工房 D.B.Factory は、2013年に讃岐國分寺さまより完全版大日如来坐像制作のご依頼を頂きました。そして今日まで9年越しで日々その制作に取り組んでおり、いよいよ令和四年度末の完成および造立が見えてまいりました。
1200年前に空海が定義した意匠を全て備える完全なる姿の大日如来坐像は、当時、京都の東寺にあったそうですが、1486年の一揆で焼失し、その後現在まで現存する完全版は一体もありません。それを約540年ぶりに蘇らせようという、壮大なプロジェクトです。
この一大プロジェクト、「工房一丸となり」と言いたいところですが、この9年の間には、プロジェクトの規模や迫力、そして忍耐力に負け、逃げ出す者、弾かれる者、ふるいに掛けられる者、たくさんおりました。恥ずかしながら制作スタート時のスタッフは今、誰一人残っておりません。
今回展示の白谷琢磨と関口恵美は、そのようなスタッフの入れ替わりの中でプロジェクト途中から工房の仲間に加わりましたが、今日までの9年間の責任を若い両肩に背負い、いまや懸命に自分達の力で完遂させようと日々頑張ってくれています。
そしていよいよあと少し。
この逞しい二人と共に、誰も見たことがない大日如来像を完成させ無事にゴール出来ることを思うと、とても誇らしく思います。
いっぽうで彼等はそれぞれが一作家です。この大仕事の中、寝る間を惜しんで自身の作品も創り上げてきました。工房で培った経験を、思う存分、そして自由に自身の作品に昇華させてくれたら、工房主としてこれ以上ない喜びです。
地下鉄「神保町駅」A5 出口エスカレーター脇には大きな看板も出して頂きました。
皆さま是非お越し頂けましたら幸いです。
なお、AMMON TOKYO ではこの先も、「完全版大日如来坐像プロジェクトのメイキング映像と制作資料展」そして「大森暁生 個展」(※すべてタイトルは仮)と順次開催を予定しております。
ご期待下さいませ。
D.B.Factory 代表
彫刻家 大森暁生
三日月 ー MIKAZUKI ー
讃岐國分寺 大日如来制作プロジェクトで出会った作家たち
会期:2022年8月19日(金)〜9月24日(土)
10:00 – 18:30 日・祝休廊
会場:AMMON TOKYO (※ 旧 UCHIGO and SHIZIMI Gallery)
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神田神保町1F(神保町さくら通り)
☆オープニングレセプション
8月19日(金) 16:00〜