どうぶつ尽 展 御礼
March 17, 2021
年明け1月5日より丸山晩霞記念館(長野県東御市)にて開催しておりました 『 どうぶつ尽 』 展ですが、2月末日をもちまして無事に終了致しました。
当初昨年夏の開催予定が新型コロナ拡大の影響で延期となり、年明けの実施となったもののまたしても緊急事態宣言と重なり、たいへん厳しい状況での開催となりました。しかしながら、ギャラリートークも多数のお客様にお越し頂き、2月に入ってからは平日でも多くのお客様にご来場頂けたようで、「真冬の信州はどの美術館も人が来ないという固定観念を破ることができた」と館長からも光栄な評価を頂きました。
これもひとえに、お越し頂きましたお客様のお陰です。
ずいぶん遠方からもお運び頂いたようで、同時期に開催しておりました銀座 蔦屋書店での個展をご覧になって、その後丸山晩霞記念館までお越し頂いたお客様もいらしたとのこと、作家冥利に尽きる思いです。
彫刻作品はとにかく展示に手間も時間も労力もかかります。
開梱前のダンボール箱の山を見ると気が遠くなります。
けれど、ひとつひとつ開梱し、適切な場所に適切な作品を配置し、それでもさらに疑い何度も場所を入れ替えさらに最適な場所を探し、そうして丁寧に丁寧に会場づくりをしていくと、気が付くと搬入前のガランとした展示室が異空間のパラレルワールドへと変貌します。
彫刻家という生業に就いた喜びを感じる瞬間です。
そしてこの先も、ひとつひとつの展示をさらに大切にしてゆこうと、あらためて強く思いました。
お越し頂きました多くのお客様、同時個展開催の猫写真家 沖 昌之さま、貴重な作品をお貸し下さいました所蔵家の皆さま、そして佐藤聡史 館長および関係者皆さまにこの場をお借り致しまして心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
彫刻家 大森暁生
会場Photo : KATSURA ENDO