Art Stage Singapore オフィス突撃編

February 2, 2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、シンガポールからは先日無事帰国いたしましたが、まずは皆さまにご心配いただきました「アートステージ・シンガポール」ドタキャン事件、その後のご報告。

 

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シンガポール到着後、いろいろ予定はありますが、まずは何はさておき”Art Stage Singapore”のオフィスに話しをつけに行かなきゃ始まりません。

とはいえ、出展料をごっそり持ち逃げした”青メガネ豚野郎”ことLorenzo Rudolfがのうのうとオフィスに居るとは思えません。同じく開催予定だったアートステージ・ジャカルタも延期中とのこと、そもそもオフィス自体もぬけの殻なのも勿論覚悟の上。

 

どうせシンガポールの煌びやかな摩天楼の高層階に贅沢なオフィスを構えていたんだろう、と想像しながら住所を頼りにタクシーで向かった先は・・・

 

「あれ?チャイナタウン?え?こんなところに?」

 

そう、チャイナタウン独特のギュウギュウに立ち並ぶ小さな建物の2階にそのオフィスはありました。華やかなアートフェアを取り仕切るオフィスとは思えない、びっくりするくらい小さなオフィス。。ウチの事務所のほうが立派じゃん(笑)

 

狭い階段を上がると磨りガラスの扉が。

けどやっぱり・・中は真っ暗、鍵がかかっています。

 

「開けろコラァァ!金返せコンニャロォォォ!!」 (※フィクションです)

 

もちろん開きません。

仕方なくオフィスの写真だけでも撮って帰ろうかと思ったとき、スタッフらしき若いあんちゃんが出勤してきました。

 

あんちゃん 「ど、、どなたですか??」

大森・ギャラリーの担当Kさん 「アートステージに出展予定だったギャラリーと作家だ」

あんちゃん 「・・・わざわざ日本から??・・ともかく中へどうぞ、、」

 

聞くと、あんちゃんの名前はダリル君。たぶん20代前半の若者。

担当Kさんが日本で連絡を取り合っていたスタッフのひとりでした。

 

まぁ、そこからゆっくり話しを聞きました。

 

・社長のLorenzoとはフェアスタッフもその後全く連絡が取れないこと。

・多くのスタッフは辞めてしまったこと。

・かろうじて残っているダリル君ともうひとりのスタッフとで、今後お金のことは出来る限りの対応はしようと思っているということ。そして、その連絡を必ずよこすこと。

・こちらが今後考えていること(賠償請求も含めて)や、返金がどうしても無理ならばそれに代わるこちらからの代案をLorenzoに伝えてくれ、ということ。

 

主にそんな内容です。

 

彼の言っていることを全部信じるわけではありませんし、こちらの要求もLorenzoの耳にまで届くとは思っていませんが、少なくともダリル君は誠実な人柄に見えたので。

それに、ホワイトボードに書かれたメモなんかを見ると、フェアスタッフ達は本当に間際まで当たり前に開催準備をしていたことが窺い知れました。

 

まぁ、ダリル君を吊し上げても仕方がないし、これ以上この場で出来ることもないので、最後は「もし返金なり代案について誠意を持った対応をしてくれるのであれば、今後ART STAGEが仮に続いた場合、その時はこちらも全てを水に流し出来る限りの準備をしてまた参加する気持ちもある」ということを伝え、穏やかにオフィスをあとにしました。

 

今後、法的なことはギャラリーに任せますし、オフィスでのやりとりも録音しましたが、現実的には返金は難しいかもしれませんね。

ちなみに、Lorenzoは以前バーゼルでキャリアを積んだことは知られていますが、その前は弁護士上がりだそうで、、なかなかタチの悪い相手です。

 

以上、Art Stage Singapore オフィス突撃のご報告でした。

 

 

彫刻家 大森暁生

 

追伸

シンガポールから帰国後、ダリル君から「オフィスを辞めました」とのメールをもらいました。

おっしまい。

 

 


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