ART STAGE SINGAPORE 2018
February 4, 2018
アートステージ・シンガポール2018、無事に終了いたしました。
展覧会後記と備忘録です。
3回目の出展、渡航は2度目のシンガポール。
前回同様、またしても大雪の朝に出国、7時間で半袖の国へ。
今回は出展ギャラリーも3割ほど減ったそうで、それと関係あるのかはともかく会場も地下から1Fへ。
日本からの出展も少なかったようで、おかげで海外に来ている感はより高まり。
フェア全体では良い話しはあまり聞こえてこなくて、景気悪い印象。
幸い、自分としては参加するごとにお一人またお一人とファンになって下さる方が増え、交流も少しずつ広がり、じっくりじっくりだけれど結果にも繋がってきているから、今回のフェアもじゅうぶんたくさんの成果があったと思っている。
もちろん、各ギャラリーどうし売上げを見せ合うわけじゃないから、前年比で肩を落としていてもじゅうぶん売れてるじゃん、なところだってあるでしょう。
けれど昔から思うのは、バブっている国めがけて出展するのは「海外進出」でも「海外で活躍」でもなんでもなくてただの「行商」。
もちろん、今の売上げを出さなきゃいけないギャラリーとしては「行商」も大切なことかもしれないけれど、作家としてはバブっている時の結果なんて長期的にも本質的にもなんの参考にも自信にもならない。
日本のバブルのときを思い返せば言うまでもないこと。
だからもし今回のシンガポールが、経済的ピークからすでに落ち着いたところにあったり、むしろ厳しい状況だったりしたのであれば、それこそ今のこの結果は本当にこの国の人達に受け入れてもらえた証しと思って自信を持ちたい。
お一人お一人に、きちんと自分と自分の作品の説明をし知っていただくこと。
日本だろうと海外だろうと、このことの積み重ね以外に無い。
そして今回もそのための場と機会を与えて下さいました新生堂 畑中社長はじめスタッフの皆さまに、この場をお借り致しまして心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
彫刻家 大森暁生